健康保険は高すぎる!?

世界でも珍しい制度

日本は世界でも珍しい「国民皆保険」という特殊な制度を持っている国です。
これは国民全員が何かしらの健康保険に加入しているというもので、これを提示するだけで医療費の自己負担額を基本的に3割まで減らす事ができます。
この制度自体は素晴らしいもので、海外のように任意保険に入っていないと盲腸で破産する、というようなことは起こりません。
しかし、この保険料が家計において負担になることもまた事実です。

皆保険制度においては、社保に加入するか、あるいは国保に加入するかという選択肢があります。
社保の場合、保険料の半額は会社側が負担する仕組みとなっているため、自分自身が支払うことになる保険料はそこまで高くありません。
対して国保の場合、全額自分で負担することになるため、比較的高額になります。
また、健康保険の保険料は前年の収入をベースにして計算されることになるため、収入が高くなるとその分支払うべき金額が大きくなる点には注意が必要です。

支払い拒否は出来ない

自分は健康だから健康保険は必要ない、と考える人もいらっしゃることでしょう。
実際、生まれてこの方病院にかかったことがないという人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この健康保険への加入というのは義務であるため、支払いを拒否することは出来ない仕組みとなっています。
この保険は自分のための保険であると同時に、国民全体に対する保険としての意味合いが強いため、任意で脱退が出来るようになると仕組みが持たなくなってしまうためです。

保険というのは、基本的には効果が無い方が良いものです。
いざという時のために、と考えると保険料は高く感じてしまうかも知れませんが、いつどのような事故や病気に見舞われるともわかりません。
必要不可欠な費用のために、所得から保険料を計算し、しっかり支払えるように準備をしておきましょう。