考えた時から始めたい。資産運用のポイント

先進国の中で遅れがちな日本

皆さんは資産運用を行っていますか?

この問に対して、イエスと答えられる人はあまり多くはないのではないでしょうか。
日本人は少なくとも、意識的に資産運用を行っている人は少ないと言えます。
お金を持っている先進諸国の中で、投資に対する意識が最も低いのが日本であるという統計もあるほどで、資産運用というものに対して全く知識がない人や、不必要に恐れてしまっている人も多いのではないでしょうか?

日本では、資産運用に対してネガティブなイメージがつきまといがちです。
まずは、リスクが大きいために人生を棒に振ってしまう可能性があるのでは、という不安です。
確かにこれは投資における側面の一つではありますが、全ての投資、資産運用がこのような性質を持っているというのは勘違いです。

例えば皆さんも行っているであろう銀行預金、これも資産運用の一つだというのはご存知でしょうか。

資産運用というのは、要するに自分の持っている資産を元手にしてお金を増やすという手段のことを指しているのです。
銀行預金も、極めて少ないとは言え金利が存在しており、預けているだけで少しずつお金が増えるようになっています。

その場合、リスクが極めて少ない代わりに利益も極めて少ないというバランスで成り立っているため、多くの人が資産運用として意識していないわけです。
これをもう少し意識的に行うようにすれば、資産運用というのは実はそこまで恐ろしいものではありません。

とはいっても、金融に関して詳しく知らない人にとって、いきなり資産運用を検討するのは難しいでしょう。
そういった時には、何も一人で悩む必要はありません。
金融のプロであるファイナンシャルプランナーに頼るのも一つの考え方です。
様々な資産運用の方法についてアドバイスをしてくれるでしょう。

失敗しない資産運用

まず最初に知っておいて頂きたいのは、世の中に絶対安全な資産運用の方法はないということです。
皆さんが安心してお金を預けてる銀行にすらリスクが存在しています。
当該の銀行が倒産すれば、預金は全額保護されることはありません、ペイオフと呼ばれる上限金額が存在しており、それ以上の金額は返還されない可能性があります。
その代わり銀行としても大きな金額を預けてくれている人にはより高い金利を用意しているわけで、つまりリスクとリターンが釣り合った関係になっているということは銀行においても変わりません。

通常の資産運用においても同じことです。
ファイナンシャルプランナーを利用する場合、利用者はそこを履き違えないようにしましょう。
もし、プランナーが「これは絶対安心で絶対に儲かる」というようなことを言ってきたなら、そこは信用できません。
リスクがある、ということをありのままに説明してくれる人こそが信頼できるプランナーです。

それでも、失敗のリスクを減らすことは可能です。
重要になるのがポートフォリオの分配というもので、つまりは投資先を一つだけに絞るのではなく、複数に分けることにあります。
銀行の例をあげると分かりやすいですが、一つの銀行に全財産を預けていると、ペイオフ金額を越えた分がリスクを背負うことに。
しかし、数行に分けてペイオフ金額を超えない預金額に抑えていればリスクを回避することができます。

投資の種類には、株式投資、FX、仮想通貨取引、不動産投資、金投資などさまざまな種類があります。

株式投資は少額から始められることや株主優待も話題になり今や投資といえば株と言われる程になりました。
不動産投資は空室によるリスクも一時問題になっていましたが、最近では入居者が埋まりやすい新築の一棟マンションの経営が人気のようです。
綺麗な物件であればリノベーションなどの修繕費用もかからないですね。
着実に資産を増やしていくことを考えてもリスクはできる限り最小限に抑えたいですね。

いくら安定した先であっても一つだけに投資先を限定すると、そこに何か問題があった時に全ての資産が揺らぐことになります。
投資手段も含めて複数に分けて投資を行うことが失敗しないための秘訣です。
しかし、銀行の例と同じく、この方法は投資効果を薄める方法でもあり、長期的に行わなければリターンが少なくなりがちであることは理解しておく必要があります。