国民年金と厚生年金の違い

制度の仕組

少子高齢化が進むにつれて、段々と制度自体に不安があると言われることも多いのが年金制度です。
しかし、この年金の保険料の支払いは実質義務であるため、不安があるとはいえ支払う必要があります。
ただ、人によっては自分が年金を支払っているのかどうか分からない、という人も多いのではないでしょうか?
恐らくそういった人はほとんどがサラリーマンや公務員といったような、勤め人なのではないかと思います。

実は年金には大きく3つの種類があります。
一つは「国民年金」、そして「厚生年金」と「共済年金」です。
国民年金は20歳以上の日本国民であれば全員が加入しているもので、全ての保険料の基礎となっていることから基礎年金と呼ばれることもあります。
こちらの保険料は月額1万5千円程度となっています。

ただし、厚生年金や共済年金に加入している場合、そちらの支払いと統合されているため、自分で支払っている自覚がない人も多いでしょう。
それでは、厚生年金と共済年金のシステムについて見てみましょう。

厚生年金は厚生年金資格のある企業に勤めている人が、共済年金は公務員や私立学校の教師などが加入している年金のことです。
これらの年金は国民年金に上乗せして支払うべき保険料が存在しています。
ただし、これらは給与から天引き形式で支払われているため、自分で改めて支払う必要がありません。
また、支払う金額の内半額は会社が負担する仕組となっているため、上乗せされているものの支払う金額自体はそこまで高額になるわけではないという仕組みになっています。

いざ高齢になり受給されることになった場合、支払われる金額は国民年金に比べてかなり大きく設定されています。
国民年金だけに加入している人は別の積立なども併用するのが良いでしょう。

年金の意味

年金はなにも高齢になった時に老齢年金を受け取るためだけのものではありません。
実はこの保険料には遺族年金や障害年金としての保険料も含まれています。
もし事故や病気などによって仕事ができなくなったり、経済的な支柱を失った場合にはその分を受け取ることが出来ます。
そのことを考えると、不払いはデメリットが大きいため避けるようにしましょう。